こんにちは。Fyneatブログ担当です。
経営者の皆さんは、時に助成金や補助金、給付金の利用を考えることはありませんか。
ただ、これらがどう違うのかをよく知っている方は意外と少ないみたいです。あなたはご存じですか?
これらの違いを理解すると、申請の時のみならず、対象となる支援制度を探す時など色々と役に立ちますので、是非覚えて帰ってください。
この記事では、助成金と補助金、給付金の違いを目的と対象から確認していきます。
結論から言うと、対象と目的が違います。
補助金、助成金の対象は「事業」。給付金は要件を満たしたすべての「人、法人」が対象です。
またそれぞれの目的は、補助金は国の政策目標を達成すること、助成金は企業の経営を助けて人材育成・雇用の促進を行うこと、給付金の目的は国や自治体が国民や企業を支援すること、と違いがあります。
補助金は国の政策目標に沿った事業に交付するお金
補助金の概要
補助金は国の財源から、政策目標に合わせて予算が決められます。政策目標に沿った事業に対して審査を行い、一定の資金を補助します。
国の予算を使っているため、求められる要件が高く競争が激しいことが特徴です。
この競争とは具体的には「早い者勝ち」であり、つまり、補助金を受けたい方はなるべく早く申込を行うことが重要です。予算でどのような補助金が組まれるのかなど政策をチェックするようにしてください。
基本的には返済不要ですが、「収入」として扱われるので課税対象です。
また補助金は後払い形式で支払われますので、資金繰りにはご注意ください。
主な補助金2点
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等が対象です。
自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助し、業務効率化・売上アップをサポートするためのものです。
通常の枠では補助率は1/2で (コストの50%が支援されます)、30万~150万円まで支援のA枠と、150万円~450万円までのB枠があります。
また、通常枠とは別にCovid-19 (コロナ) 対応の特別枠が設けられており、高い補助率のものが用意されています。
通常の枠ではソフトウェア導入に関する費用のみが補助対象でしたが、特別枠ではハードウェアのレンタルに関する費用もカバーされます。
モノづくり補助金
正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」です。覚えなくて良いですが、検索のために一応…
新商品や新サービスの開発、生産プロセス開発など生産性の向上につながる事業のために交付される補助金です。
補助金で、対象となる事業の設備投資を一部支払うことができます
通常枠での最大補助金は1,000万円、補助率は中小企業で1/2、小規模事業者で2/3です。
更に斬新なアイディアやビジネスモデルに対してはビジネスモデル構築型と呼ばれる枠があり、補助率100%で最大1億円の補助もあります。
Covid-19に関する特別枠も用意されており、万が一特別枠で落ちたとしても通常枠で優先的に採択されます。対象の事業者は是非申請してみてください。
「助成金は事業者支援のためのお金」
「助成金の概要」
助成金は事業を助け、雇用の促進・社員の教育をするために活用できます。厚生労働省が事業者向けに運営しており、財源は雇用保険料です。
主な目的は雇用の増加と人材の育成になります。
こちらも補助金同様返済は不要ですが、収入扱いであり課税対象です。
主な助成金2点
雇用調整助成金
事業主が、景気悪化などで事業の縮小を行うことになっても従業員の雇用を維持した場合、その費用に対して支給される助成金です。
今でいえば、Covid-19による事業悪化に対して活用できます。
中小企業であれば雇用を維持した場合には100%助成、大企業であっても3/4が助成されます。
人材確保など支援助成金
従業員の定着を図るために、雇用管理の改善や生産性向上などに取り組む企業に支給される助成金です。
いくつかのコースに分かれていますが、主に生産性向上を要件とします。
要件を満たせば誰でももらえる給付金
給付金の概要
個人を対象にしたものが多いですが、事業者を対象にしたものもあります。受給の要件を満たしていれば、審査などはありません。
「給付金」は「助成金」と比べ広範囲の資金使途に対応しており、対象も個人から事業者まで、幅広くカバーしてます。
ちなみに、ここでいう「給付金」は保険関係の給付金とは別物です。
保険における「給付金」は、けがや病気で入院、または手術した場合に、保険会社から受け取るお金を指します。
主な給付金2点
持続化給付金
Covid-19の影響で前年同月比で売上が50%以上低下した場合、企業には200万円、個人には100万円を最大で給付する制度です。
使途に制限がなく、自由に使えます。
特別定額給付金
Covid-19拡大によって打撃を受けた家計を支援する制度です。国民全員を対象に、1人10万円の給付を行っています。
世帯主が所属する地方自治体に申請を行い、順次給付されます。
申請を行っていない世帯も相応数あるようですが、非常に勿体ないので是非申請しましょう。
さいごに
目的や対象の違いがあって難しい印象もありますが、「補助金」「給付金」「助成金」はそれぞれ活用することで、あなたの事業や生活の助けになることは間違いないです。
各制度の違いを頭に入れつつ、常時情報を確認しながら自身の助けになるものを活用していきましょう。
チャンスを逃す理由はありません。
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