2020/7/20-7/24 日米の株式市況の1週間の株価の動きと変動要因の記録です。
2020/7/20-7/24は日経平均は小幅高、ダウは小幅安であった。
今週は日経平均が4連休前であったことから取引自体が少なかった。Covid-19のワクチン開発は順調でありプラス材料。しかし米中関係の緊張はますます高まり、世界の市場に影響を及ぼしている状況。米景気支援対策の規模も投資家の予想を下回る可能性あり。現在、米では決算期であり、注目銘柄の決算発表が市場を左右している。
日経平均
日経平均の1週間
先週終値 [22,696.42] から今週終値 [22,751.61] と前週比0.2%高
Covid-19ワクチン開発に関する期待感が高まり今週はやや上向き。しかし、日経平均は4連休前、かつ2020年4-6月の決算発表前ということもあり、取引量は控えめ。4連休中の米企業決算発表によっては次週以降の相場の方向性に大きな影響が出る可能性あり。
7月20日 (月)
22,772.07 - 22,717.48 (+21.06、前日比0.09%高)
週はじめは小幅反発で終了。コロナワクチン開発の期待や日銀のETF購入が相場を支えた。また中国上海市場が堅調であることも投資家心理を明るくした。しかしCovid-19の感染者が東京都内で168人確認されたとのニュースが出ると買いは鈍りを見せる。2020年4-6月の決算発表前であることからも、積極的な売買が控えられた一日であった。
7月21日 (火)
22,789.38 - 22,884.22 (+166.74、前日比0.73%高)
EU首脳会議が復刻基金で合意したこと、ワクチン開発の期待が大きくなってきたことから投資家心理が上向いた。
7月22日 (水)
22,791.75 - 22,751.61 (‐132.61、前日比0.58安)
4連休を前に利益確定目的での売りが優勢。加えて、米国で検討されている追加融資政策の成立に時間がかかるとの見方が強まり、買い控えが目立った。4連休中に米注目企業の決算が予定されており、週明けには相場の方向性が変わるとの見方から取引量は抑えめであった。
7月23日 (木)
休場
7月24日 (金)
休場
NYダウ
ダウの1週間
先週終値 [26,671.95] から今週終値 [26,469.89] と前週比0.7%安
Covid-19ワクチン開発の期待がプラス材料として働くが、一方で感染自体は拡大しており経済回復ペースの鈍化が懸念される。週間新規失業保険申請件数が3月以降初めて前週を上回りマイナス材料。米中関係が緊迫しており、世界中の相場に影響が出てきている。決算期でもあるため、決算発表を控えた企業が相場に大きな影響を与える。
7月20日 (月)
26,833.14 - 26,680.87 (+8.92、前日比0.03%高)
Covid-19の感染拡大が止まらず、経済回復ペースの鈍化が再び懸念される。一方でワクチン開発に関する期待が相場全体を下支え。加えてこの日再開する米議会において追加支援政策に進捗があることが投資家に期待され、全体としては小幅増で終了。
7月21日 (火)
26,833.14 - 26,840.40 (+159.53、前日比0.6%高)
今朝のEU首脳会議で750Bユーロの復興基金成立が合意され、上昇した欧州株式市場の影響を受けてダウも強気推移。寄り付け前に発表された決算が概ね好調であったこと、シカゴ連銀全米活動指数が予想を上回ったことがプラス材料として働く。
7月22日 (水)
26,824.56 - 27,005.84 (+165.44、前日比0.62%高)
米政府が知的財産及び個人情報保護の名目で中国総領事館を閉鎖、中国政府は報復措置を取ると表明した。米中対立の悪化が懸念され、売り優勢でスタートした。しかし寄り付け前に発表された企業決算が堅調だったことから買い優勢に転換。第五次景気支援策合意の期待感もあり小幅高の上昇。7月中古住宅販売件数が市場の予想を下回ったことから上昇トレンドはやや重くなるも、米政府がCovid-19のワクチン供給のためにファイザーと購入契約を結んだことがポジティブに受け止められた。
7月23日 (木)
26,955.97 - 26,652.33 (▲353.51、前日比1.31%安)
週間新規失業保険申請件数が3月以降初めて前週を上回り、市場に懸念が広がる。寄り付け前発表の決算では航空会社の改善が見えず、マイクロソフトとシトリック・システムズは強弱混じる決算内容。追加景気支援策についても、ムニューシン財務長官の発言から規模の縮小が懸念された。
7月24日 (金)
26,533.41 - 26,469.89 (▲182.44、前日比0.68%安)
中国政府が米国総領事館を閉鎖し、米中間の対立がエスカレートするという見方が強まる。また、寄り付け前発表の決算でアメリカン・エキスプレス、ロバート・インター・ナショナルが予想売上に未達、インテルは3Qガイダンスに失望が広がる。6月新築住宅販売数が市場の予想を上回り住宅需要の回復を示唆するも、小幅安にて着地。
今週の値動き銘柄
- 株式会社エルアイイーエイチ (東証二部)
- 株式会社RISE (東証JQS)
- クレアホールディングス株式会社 (東証二部)
- 株式会社小田原エンジニアリング (東証JQS)
来週に向けて
- 経済イベント
- 経済指標の発表
- 7/27(独) 7月IFO企業景況感指数
- 7/28(米) 7月消費者信頼感指数
- 7/28(米) S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数 (前年比)
- 7/30(米) 4-6月期GDP速報値 (前期比年率)
- 7/30(米) 新規失業保険申請件数
- 7/31(米) 6月PCEデフレータ (コア、前年比)
- イベント
- 7/30(米) FOMC政策金利発表
- 経済指標の発表